
「あの人、誰とでも楽しそうに話せてすごいな…」「どうして自分の話はいつも続かないんだろう…」
職場やプライベートで、周りの人と自分を比べてコミュニケーション能力に自信をなくしてしまうことはありませんか?
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたのために、「コミュ力が高い人」に共通する15の特徴を徹底解説します。さらに、明日からすぐに実践できるコミュニケーション能力を鍛える具体的な方法や、会話のコツもご紹介します。
この記事を読めば、コミュ力が高い人の本質が分かり、あなた自身のコミュニケーションを改善するヒントがきっと見つかります。

そもそもコミュ力(コミュニケーション能力)とは?

多くの人が「コミュ力が高い=話が上手い、おしゃべり」だと思いがちですが、それは少し違います。
本当のコミュニケーション能力とは、相手との間にスムーズで良好な人間関係を築くための総合的なスキルのことです。これには、大きく分けて2つの能力が関係しています。
相手に伝える力「言語・非言語コミュニケーション」
自分の考えや気持ちを相手に分かりやすく伝える力です。
- 言語的コミュニケーション
話す内容や言葉の選び方、話の構成力などが含まれます。 - 非言語的コミュニケーション
表情、声のトーン、視線、ジェスチャーなど、言葉以外の要素を指します。実は、コミュニケーションにおいて相手に与える影響は、話の内容よりも非言語的な要素の方が大きいと言われています。
これらを駆使して、自分の意図を正確に、かつ相手に不快感を与えずに伝えることが重要です。
相手を理解する力「傾聴力」
相手の話に真剣に耳を傾け、その内容だけでなく、言葉の裏にある感情や意図まで深く理解しようとする力です。
ただ話を聞くだけでなく、適切な相槌や質問を通じて相手が話しやすい雰囲気を作り出し、信頼関係を築く上で欠かせないスキルと言えるでしょう。コミュ力が高い人は、例外なくこの「傾聴力」に優れています。
ビジネスシーンでコミュ力が重要な理由
ビジネスの世界では、コミュニケーション能力が仕事の成果に直結します。
- 報告・連絡・相談(報連相)の円滑化
- チーム内の協力体制の構築
- 顧客との信頼関係の構築
- 交渉やプレゼンテーションの成功
これらの場面で円滑なコミュニケーションが取れるかどうかで、業務の効率や成果は大きく変わります。そのため、多くの企業でコミュニケーション能力は必須のスキルと見なされているのです。
コミュ力が高い人の15の特徴・共通点

それでは、具体的にコミュ力が高い人にはどのような特徴や共通点があるのでしょうか。「聞き方」「話し方」「マインド」「習慣・行動」の4つのカテゴリーに分けて、15個の特徴を詳しく見ていきましょう。
【聞き方】相手の話を遮らず最後まで聞く
コミュ力が高い人は、相手が話している途中で自分の意見を挟んだり、話を遮ったりしません。相手が「伝えたいこと」をすべて話し終えるまで、じっくりと耳を傾けます。これにより、相手は「自分の話をしっかり聞いてもらえている」という安心感を抱き、心を開きやすくなります。
【聞き方】肯定的な相槌やリアクションをする
「うんうん」「なるほど!」「そうなんですね!」といった肯定的な相槌は、「あなたの話に興味がありますよ」というサインです。コミュ力が高い人は、単調な相槌ではなく、話の内容に合わせて声のトーンや表情を変え、豊かなリアクションで会話を盛り上げます。
【聞き方】相手の感情に寄り添い共感を示す
相手が嬉しい話をしていれば一緒に喜び、悲しい話をしていれば心を寄せる。このように、相手の感情に寄り添い、「共感」を示すのが非常に上手です。事実だけでなく感情を共有することで、相手との心理的な距離はぐっと縮まります。
【聞き方】的確な質問で話を深掘りする
ただ聞くだけでなく、「それって、具体的にはどういうことですか?」「そのとき、どう感じましたか?」など、的確な質問を投げかけることで、相手の話をさらに深掘りします。これにより、相手はより詳しく話したくなり、会話が自然と広がっていきます。
【話し方】結論から話す(PREP法)
特にビジネスシーンで顕著ですが、コミュ力が高い人は「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順で話すことが多いです。このPREP法とは、最初に要点を伝えることで、聞き手は何の話なのかをすぐに理解でき、その後の話が頭に入りやすくなる話し方です。
【話し方】ポジティブな言葉選びを徹底する
同じ内容を伝えるにしても、ネガティブな表現を避け、常にポジティブな言葉を選んで話すのが特徴です。「できない」ではなく「どうすればできるか考えよう」、「問題点」ではなく「改善点」というように、前向きな言葉を使うことで、場の雰囲気を明るくし、相手にも良い影響を与えます。
【話し方】適度な自己開示で心の距離を縮める
自分の完璧な部分だけでなく、時には自分の弱みや失敗談などを話す「自己開示」をうまく使います。これにより、相手に親近感や人間味を感じさせ、「この人になら自分のことも話せるかも」と思わせることができます。ただし、自慢話にならないよう、さじ加減が絶妙です。
【話し方】相手が使う言葉に合わせて話す
専門用語ばかり使う相手には少し専門的な言葉を交え、逆に初心者には分かりやすい言葉を選ぶなど、相手の知識レベルや普段使っている言葉に合わせて話すことができます。これをペーシングと呼び、相手は「この人は自分に合わせてくれている」と感じ、心地よく会話を続けることができます。
【マインド】相手自身に強い興味と関心を持つ
コミュ力が高い人の根底にあるのは、「相手を知りたい」という純粋な好奇心です。自分が話すことよりも、相手がどんな人で、何を考え、何に興味があるのかに関心があります。この姿勢が、自然な質問や深い傾聴につながっています。
【マインド】常に謙虚で相手をリスペクトする
自分の意見は持ちつつも、それを相手に押し付けることはありません。どんな相手に対しても敬意を払い、謙虚な姿勢を崩さないのが特徴です。相手の価値観や意見を尊重するからこそ、相手も安心して心を開くことができます。
【マインド】自己肯定感が高く精神的に安定している
自分に自信があり、精神的に安定しているため、他人からの評価に一喜一憂しません。そのため、相手の話を素直に聞く余裕があり、マウンティングをしたり、感情的になったりすることが少ないです。この安定感が、周りの人に安心感を与えます。
【習慣・行動】いつも笑顔で表情が豊か
コミュ力が高い人は、基本的にいつも口角が上がっていて、笑顔を絶やしません。話す内容に合わせて表情がクルクルと変わり、感情が分かりやすいのも特徴です。無表情な人よりも、表情豊かな人の方が話しかけやすいのは当然ですよね。
【習慣・行動】人の名前を覚えて会話に入れる
一度会った人の名前をしっかりと覚え、次回の会話で「〇〇さん、この前の件ですが…」のように自然に名前を呼びます。人は自分の名前を呼ばれると、相手に大切にされていると感じ、好感を抱きやすいものです。これは、すぐに真似できる強力なテクニックです。
【習慣・行動】悪口やネガティブな話題を避ける
他人や物事に対する悪口、愚痴、不平不満といったネガティブな話題を口にしません。そうした話題が場の空気を悪くし、誰も得をしないことを知っているからです。一緒にいて心地よいと思われる人は、常にポジティブな話題を提供します。
【習慣・行動】見返りを求めないギブの精神
「相手に何かをしてあげたい」という見返りを求めない「ギブ(Give)」の精神が基本です。自分が持つ情報や知識を惜しみなく提供したり、相手が困っているときに自然に手を差し伸べたりします。その結果、周りから信頼され、「この人のためなら」と助けてもらえるようになります。
【比較表】コミュ力が低い人の特徴

コミュ力が高い人の特徴と対比させる形で、コミュニケーション能力が低い人に見られがちな特徴も見てみましょう。もし自分に当てはまる項目があれば、そこがあなたの伸びしろです。
自分の話ばかりで相手の話を聞かない
相手が話しているのに、「私は〜」「俺の場合は〜」とすぐに自分の話にすり替えてしまいます。会話はキャッチボールであるという意識が薄く、相手をうんざりさせてしまいます。
すぐに話を否定・遮る
相手の話に対して「でも」「だって」「それは違う」といった否定的な言葉から入ったり、話の途中で遮ってしまったりします。相手は話す気をなくし、心を閉ざしてしまいます。
無表情でリアクションが薄い
話を聞いている間、無表情だったり、「へぇ」「ふーん」といった気のない相槌しか打たなかったりします。話している側は「この話、つまらないのかな?」と不安になってしまいます。
マウンティングや自慢話が多い
自分の優位性を示そうと、学歴や仕事、持ち物などの自慢話をしたり、相手を見下すような発言をしたりします。周りの人は不快な気持ちになり、距離を置かれてしまいます。

コミュニケーション能力を鍛える方法5選

「コミュ力が高い人の特徴は分かったけど、自分には無理かも…」と思った方もご安心ください。コミュニケーション能力は、生まれつきの才能ではなく、トレーニングで後からでも十分に鍛えることができるスキルです。今日から始められる5つの方法をご紹介します。
バックトラッキング(オウム返し)で傾聴力を養う
バックトラッキングとは、相手が言った言葉をそのまま繰り返すテクニックです。「昨日、映画を観に行ったんだ」「へぇ、映画を観に行かれたんですね」というように、相手の言葉を返すことで、「ちゃんと話を聞いていますよ」というメッセージを伝えられます。傾聴力を鍛える第一歩として非常に効果的です。
PREP法を意識して結論から話す練習をする
話が長くなりがちな人は、PREP法(結論→理由→具体例→結論)を意識するだけで、驚くほど話が分かりやすくなります。まずはメールやチャットの文章からで良いので、この型を意識して書く練習をしてみましょう。慣れてきたら、会話でも実践してみてください。
ミラーリングで親近感を与える
ミラーリングとは、相手の仕草や表情、声のトーンなどを鏡のように真似る心理学のテクニックです。相手がコーヒーを飲んだら自分も飲む、相手が笑顔になったら自分も微笑む、といった具合です。無意識レベルで相手に親近感を抱かせ、心の距離を縮める効果が期待できます。やりすぎると不自然なので、さりげなく行うのがコツです。
毎日「挨拶+α」の一言を実践する
コミュニケーションの基本は挨拶です。ただ「おはようございます」と言うだけでなく、「おはようございます!今日は良い天気ですね」「お疲れ様です。そのネクタイ、素敵ですね」のように、一言プラスすることを意識してみましょう。この小さな積み重ねが、会話のきっかけ作りや関係構築のトレーニングになります。
読書で語彙力と知識の引き出しを増やす
会話が続かない原因の一つに、語彙力や知識の不足があります。読書は、語彙力を増やし、様々な分野の知識を得るための最も手軽な方法です。小説、ビジネス書、新書など、ジャンルを問わず興味のある本を読むことで、会話の引き出しが増え、自分の考えを表現する言葉も豊かになります。
コミュ力を高めることで得られる3つのメリット

コミュニケーション能力を鍛えることは、あなたの人生に多くのプラスの変化をもたらします。
仕事で信頼され成果を出しやすくなる
円滑な報連相やチームワークによって、仕事のミスが減り、生産性が向上します。また、上司や同僚、顧客から信頼されることで、重要な仕事を任されたり、困ったときに助けてもらえたりと、成果を出しやすい環境が整います。
恋愛や友人関係など人間関係が豊かになる
相手の気持ちを理解し、自分の想いを上手に伝えられるようになるため、パートナーや友人との絆が深まります。また、新しい出会いの場でも物怖じせずに話せるようになり、交友関係が大きく広がるでしょう。
自己肯定感が高まり精神的に安定する
「人とうまく話せる」「自分のことを分かってもらえる」という成功体験を積み重ねることで、自分に自信が持てるようになります。他人の評価に左右されにくくなり、精神的に安定した穏やかな毎日を送れるようになります。
コミュ力に関するよくある質問

最後に、コミュニケーション能力に関してよく寄せられる質問にお答えします。
コミュ力は生まれつきですか?後からでも鍛えられますか?
コミュ力は生まれつきの才能ではありません。後から誰でも鍛えることができるスキルです。
もちろん、育った環境などによって得意・不得意はありますが、この記事で紹介したような正しい知識を学び、日々意識してトレーニングを続ければ、必ず向上させることができます。
人見知りや口下手でもコミュ力は高められますか?
はい、高められます。
コミュ力は「おしゃべり」である必要はありません。むしろ、人見知りや口下手な人は、相手の話をじっくり聞く「傾聴力」に長けていることが多いです。まずは自分の得意な「聞く力」を伸ばすことから始めると、自信がつき、徐々に話すことへの苦手意識も克服できるでしょう。
「おしゃべり」と「コミュ力が高い」の違いは何ですか?
一番の違いは「会話が一方通行か、双方向か」です。
「おしゃべり」な人は、自分が話すことに満足感を覚え、相手がどう感じているかには無頓着な場合があります。一方、「コミュ力が高い」人は、常に相手の反応を見ながら、会話のキャッチボールを楽しみます。相手が心地よく話せる空間を作れるかどうかが、両者の決定的な違いです。
まとめ

今回は、コミュ力が高い人の特徴から、具体的なトレーニング方法までを詳しく解説しました。
コミュ力が高い人とは、単に話が上手い人ではなく、「相手を思いやり、良好な関係を築ける人」です。その根底には、相手への興味・関心とリスペクトがあります。
この記事で紹介した15の特徴は、決して特別なことではありません。
- 相手の話を最後まで聞く
- ポジティブな言葉を選ぶ
- 笑顔で挨拶する
など、意識すれば今日からでも真似できることばかりです。
コミュニケーション能力は、あなた自身の努力で必ず伸ばすことができます。まずは一つでも良いので、できそうなことから実践してみてください。その小さな一歩が、あなたの人間関係を、そして人生をより豊かに変えていくはずです。
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