
「子育てや家事が落ち着いたから、そろそろ仕事を始めたいな」
「でも、ブランクがあるし、フルタイムで働くのは難しい…」
そんな風に考えている主婦(夫)の方にとって、「パート」は身近な働き方ですよね。しかし最近、「パートタイム型派遣」という働き方も注目されています。
「パートと何が違うの?」「自分にはどっちが合っているんだろう?」
この記事では、そんな疑問を持つあなたのために、パートタイム型派遣の仕組みから、パートとの違い、主婦(夫)にとってのメリット・デメリットまで、分かりやすく解説します。あなたのライフスタイルに合った仕事を見つけるための、最初のステップとしてぜひお役立てください。

パートタイム型派遣とは?3つの特徴

まず、「パートタイム型派遣」がどのような働き方なのか、その基本的な特徴から見ていきましょう。
パートタイム型派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、パートタイム(週5日未満・1日8時間未満の短時間勤務)で派遣先企業にて就業する働き方のことです。一言でいえば、「派遣」と「パート」の良いところを組み合わせたような働き方と言えます。
主な特徴は以下の3つです。
雇用主は派遣会社で勤務先は別の企業
パートタイム型派遣の最も大きな特徴は、雇用主(給与を支払う会社)と勤務先(実際に仕事をする会社)が異なる点です。
あなたは派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社のスタッフとして、紹介された別の企業(派遣先)で働きます。給与の支払いや社会保険の手続き、有給休暇の管理などはすべて雇用主である派遣会社が行います。一方、日々の仕事の指示は、勤務先である派遣先の社員から受けます。
この仕組みにより、何か困ったことがあっても、勤務先に直接言いにくいことは派遣会社の担当者に相談できるという安心感があります。
パートタイム勤務でライフスタイルを維持
「パートタイム」という名前の通り、働く時間や日数を柔軟に選べるのが魅力です。
- 「子どもが学校に行っている9時~15時まで」
- 「週に3日だけ働きたい」
- 「扶養の範囲内で働きたい」
など、あなたの希望するライフスタイルに合わせて仕事を探すことができます。家事や育児、プライベートな時間と仕事のバランスを取りやすい働き方です。
派遣会社による手厚い就業サポート
パートタイム型派遣では、仕事探しから就業開始後まで、派遣会社の担当者が一貫してサポートしてくれます。
これまでのキャリアやスキル、希望条件などをヒアリングした上で、あなたに合った仕事を紹介してくれます。就業後にトラブルがあった際も、あなたと勤務先の間に入って調整してくれます。
パートとパートタイム型派遣の5つの違い
「雇用主が違うのは分かったけど、具体的に何が違うの?」と感じる方も多いでしょう。ここでは、多くの方が気になる「パート(直接雇用)」と「パートタイム型派遣」の違いを5つのポイントで比較解説します。
| 比較項目 | パート(直接雇用) | パートタイム型派遣 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | 勤務先の企業と直接結ぶ | 派遣会社と結ぶ |
| 給与・時給 | 派遣より低い傾向 | パートより高い傾向 |
| 福利厚生 | 勤務先の制度が適用 | 派遣会社の制度が適用 |
| 仕事の探し方 | 求人サイト等で自分で探す | 派遣会社から紹介してもらう |
| 業務指示者 | 勤務先の社員 | 派遣先の社員 |
雇用契約の違い
- パート
あなたが働くスーパーや飲食店、会社など、勤務先と直接、雇用契約を結びます。 - パートタイム型派遣
派遣会社と雇用契約を結びます。実際に働くのは派遣先企業ですが、あなたの雇用主はあくまで派遣会社です。
給与・時給相場の違い
- パート
勤務先の給与規定に基づきます。地域や職種にもよりますが、派遣に比べると時給はやや低めに設定される傾向があります。 - パートタイム型派遣
パートよりも時給が高い傾向にあります。これは、企業が即戦力となるスキルや経験を求めている場合が多く、その対価として時給が高めに設定されるためです。
福利厚生・有給休暇の違い
- パート
勤務先の企業の福利厚生(社会保険、健康診断など)や有給休暇の制度が適用されます。 - パートタイム型派遣
雇用主である派遣会社の福利厚生や有給休暇の制度が適用されます。大手派遣会社では、福利厚生が充実している場合も多いです。どちらの働き方でも、法律で定められた条件を満たせば社会保険への加入や有給休暇の取得が可能です。
仕事の探し方の違い
- パート
求人情報サイトやハローワーク、お店の求人広告などを見て、自分で応募先を探し、面接を受けるのが一般的です。 - パートタイム型派遣
派遣会社に登録し、担当者から自分の希望に合った仕事を紹介してもらいます。自分で探す手間が省け、非公開の求人を紹介してもらえることもあります。
業務指示者の違い
- パート
勤務先の社員(店長や上司など)から仕事の指示を受けます。 - パートタイム型派遣
派遣先企業の社員から仕事の指示を受けます。ただし、契約で定められた業務以外の仕事を頼まれることは基本的にありません。もし契約外の業務を頼まれた場合は、派遣会社の担当者に相談できます。
主婦(夫)がパートタイム型派遣で働く4つのメリット

ライフスタイルを大切にしたい主婦(夫)にとって、パートタイム型派遣には多くのメリットがあります。
パートより高時給の求人が見つかる
最大のメリットは、パートに比べて時給が高い求人が多いことです。同じ事務職でも、パートより時給が100円~300円以上高いケースも珍しくありません。限られた時間で効率よく収入を得たい主婦(夫)の方には大きな魅力です。
勤務時間や日数の希望が通りやすい
「週3日、16時まで」「残業なし」といった細かい勤務条件の希望を、派遣会社があなたに代わって企業側と交渉してくれます。そのため、自分では言い出しにくい条件でも希望が通りやすく、理想のワークライフバランスを実現しやすくなります。
スキルや経験を活かした仕事を選べる
結婚や出産前に培った事務、経理、営業アシスタントなどのスキルや経験を活かせる専門的な仕事が見つかりやすいのも特徴です。ブランクからの復帰でも、これまでのキャリアを無駄にせず、やりがいのある仕事に就ける可能性があります。
仕事上のトラブルを派遣会社に相談できる
「人間関係で少し悩んでいる」「聞いていた仕事内容と違う…」など、職場で直接言いにくいことがあっても、まずは派遣会社の担当者に相談できます。担当者が間に入って解決に向けて動いてくれるため、一人で抱え込まずに安心して働き続けることができます。

パートタイム型派遣の3つのデメリットと注意点

メリットが多い一方で、知っておくべきデメリットや注意点もあります。
契約期間に上限がある(派遣の3年ルール)
派遣社員が同じ会社の同じ部署で働ける期間は、原則として最長3年までと法律で定められています。これを「派遣の3年ルール」と呼びます。一つの職場で長く安定して働きたいと考えている方にとっては、デメリットになる可能性があります。ただし、3年経つ前に派遣会社から別の仕事を紹介してもらえたり、派遣先から直接雇用の声がかかったりすることもあります。
(参考:厚生労働省「派遣で働く皆様へ」)
交通費が支給されないケースがある
以前は時給に交通費が含まれている(交通費の別途支給なし)ケースが多く見られました。最近では「同一労働同一賃金」の考え方により交通費が別途支給される求人が増えていますが、契約前に交通費の支給条件を必ず確認することが重要です。ちなみに、当社は交通費を別途支給しております。
希望の求人が常にあるとは限らない
派遣の仕事は企業の需要によって変動するため、あなたの希望条件に合う求人が、登録してすぐにタイミングよく見つかるとは限りません。希望の仕事に出会うチャンスを増やすためにも、複数の派遣会社に登録しておくことをおすすめします。
主婦(夫)のパートタイム型派遣よくある質問
最後に、主婦(夫)の方がパートタイム型派遣で働く際によく抱く疑問にお答えします。
扶養内で働くことはできますか?
はい、もちろん可能です。
派遣会社に登録する際に「扶養内で働きたい」と伝えれば、年収が103万円や130万円の壁を超えないように、勤務時間や日数を調整した仕事を紹介してくれます。多くの主婦(夫)が扶養内で働いているので、安心して相談してください。
未経験やブランクがあっても大丈夫?
はい、未経験者やブランクがある方向けの求人もたくさんあります。
特に、データ入力や簡単な一般事務、コールセンター、軽作業などは未経験から始めやすい職種の代表例です。また、派遣会社によっては無料のOA研修などスキルアップ支援制度を用意している場合もあるので、活用するのもおすすめです。
子供の急な病気や学校行事で休めますか?
多くの職場で理解を得やすいですが、まずは派遣会社の担当者に相談することが大切です。
お休みが必要になった場合は、まず雇用主である派遣会社の担当者に連絡を入れます。担当者から派遣先へ連絡・調整をしてくれるので、直接言いにくい場合でも安心です。主婦(夫)が多く活躍している職場では、お互い様という雰囲気で柔軟に対応してもらえることが多いです。
どんな職種の仕事が多いですか?
主婦(夫)に人気のパートタイム型派遣の仕事には、以下のような職種があります。
- 一般事務・OA事務
書類作成、電話・来客応対、データ入力など - 経理・財務
伝票処理、請求書発行、月次決算補助など - 人事・総務
入退社手続き、勤怠管理、備品発注など - コールセンター
商品の受注や問い合わせ対応(受信)、アンケート調査(発信)など - 軽作業
ピッキング、梱包、検品など
まとめ

今回は、主婦(夫)の新しい働き方の選択肢として「パートタイム型派遣」について、パートとの違いやメリット・デメリットを詳しく解説しました。
パートタイム型派遣は、雇用主である派遣会社の手厚いサポートを受けながら、自分のライフスタイルに合わせて勤務時間や日数を選べる、非常に柔軟な働き方です。
- パートより高時給で効率よく働きたい
- 家事や育児と両立できる仕事がしたい
- ブランクがあるけどスキルを活かしたい
- 仕事探しのサポートを受けたい
もし一つでも当てはまるなら、パートタイム型派遣はあなたにぴったりの働き方かもしれません。
どの働き方が最適かは、一人ひとりの状況や価値観によって異なります。まずはこの記事でご紹介した「しゅふJOBスタッフィング」や「ビースタイル」のような、主婦(夫)に強い派遣会社に無料で登録して、どんな仕事があるのかを眺めたり、担当者に相談したりすることから始めてみてはいかがでしょうか。
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