新しい職場での初出勤、期待とともに「挨拶はなんて言おう…」「うまく馴染めるだろうか…」といった不安や緊張を感じていませんか?
転職初日の第一印象は、今後の人間関係や仕事のしやすさに大きく影響します。特に中途入社の場合は、挨拶であなたの人柄や意欲が判断されるため、非常に重要です。
この記事では、転職初日を成功させるための「挨拶」に焦点を当て、そのまま使える状況別の例文から、好印象を与えるポイント、やってはいけないNG例まで徹底解説します。さらに、新しい職場への不安を解消し、スムーズに環境に馴染むための具体的な方法もご紹介します。
この記事を読めば、自信を持って初日を迎え、最高のスタートを切ることができるでしょう。

新しい職場での挨拶例文【状況別】

入社初日の挨拶は、話す相手や状況によって内容や長さを調整することが大切です。ここでは、どんな場面でも使える具体的な挨拶の例文をご紹介します。
全体朝礼・配属部署での挨拶
全社員や配属部署のメンバーの前など、ある程度の人数を前にして挨拶する場面では、1分程度にまとめるのが基本です。経歴や仕事への意欲を伝え、信頼感を持ってもらいましょう。
【例文】
本日よりお世話になります、〇〇(フルネーム)と申します。
前職では、株式会社△△で営業として、主に新規顧客の開拓を担当しておりました。これまでの経験を活かし、一日も早く皆様のお力になれるよう、精一杯努力してまいります。
まだまだ至らない点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
チーム内での簡単な一言挨拶
同じチームのメンバーや、隣の席の先輩など、少人数に対して行う挨拶は、30秒程度で簡潔にまとめ、親しみやすさを意識しましょう。
【例文】
本日からこちらのチームに配属となりました、〇〇(フルネーム)です。
前職での経験を活かし、少しでも早くチームに貢献できるよう頑張ります。
分からないことばかりでご迷惑をおかけすると思いますが、色々と教えていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
オンライン・リモートワークでの挨拶
リモートワークが中心の職場では、オンラインでの挨拶が基本です。対面よりも表情や声が伝わりにくいため、いつもより少し明るい声のトーンと、はっきりとした口調を心がけましょう。
【例文(ビデオ会議)】
皆様、はじめまして。本日より入社いたしました、〇〇(フルネーム)と申します。
(画面に向かって軽くお辞儀)
前職ではWebマーケティングを担当しておりました。皆様と一緒にお仕事ができることを、大変楽しみにしております。
オンラインでのコミュニケーションが中心となりますが、積極的に質問・相談させていただきながら、一日も早く業務に慣れていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
【例文(チャット)】
皆様
本日より入社いたしました、〇〇(フルネーム)と申します。
これまでの経験を活かし、チームに貢献できるよう尽力いたします。
不慣れな点が多く、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
中途入社・転職者向けの挨拶ポイント
中途入社・転職者の挨拶では、「即戦力としての期待」と「謙虚な姿勢」のバランスが重要です。
- 前向きな姿勢を見せる
「貢献したい」「頑張ります」といったポジティブな言葉で、仕事への意欲を伝えましょう。 - 謙虚さを忘れない
経験者であっても「教えてください」「ご指導ください」という姿勢を示すことで、周囲の協力を得やすくなります。 - 経験は簡潔に話す
前職の経験は、新しい職場でどう活かせるかという視点で簡潔にまとめます。長々とした経歴紹介は不要です。
好印象を与える挨拶のポイント

挨拶の内容と同じくらい、伝え方や立ち居振る舞いも第一印象を左右します。ここでは、誰からも好印象を持たれる挨拶の3つのポイントを解説します。
挨拶に含めるべき基本要素
挨拶は、以下の5つの要素を基本構成とすると、簡潔で分かりやすくまとまります。
- 名前と配属先
まずは元気よくフルネームと、配属された部署やチーム名を伝えます。 - 前職の経歴や経験
どんな仕事をしてきたのかを簡潔に伝えます。専門用語は避け、誰にでも分かる言葉で説明するのがポイントです。 - 仕事への意気込み・抱負
「経験を活かして貢献したい」「早く戦力になりたい」など、前向きな気持ちを伝えます。 - 指導のお願い
「ご指導ご鞭撻のほど」や「色々と教えていただけると幸いです」といった言葉を添え、謙虚な姿勢を示します。 - 結びの言葉
「よろしくお願いいたします」という言葉で締めくくります。
最適な挨拶の長さと構成
挨拶の時間は長すぎても短すぎてもいけません。全体の前では1分、チーム内では30秒を目安にしましょう。事前に声に出して練習し、時間を計っておくと安心です。話す際は、以下の構成を意識するとスムーズです。
- 自己紹介(名前・配属)
- 経歴紹介(前職の経験を簡潔に)
- 意気込み(どう貢献したいか)
- 締め(指導のお願いと結びの挨拶)
表情・声のトーン・お辞儀の作法
挨拶で最も大切なのは、明るく誠実な人柄が伝わることです。
- 表情
緊張すると思いますが、口角を少し上げて自然な笑顔を意識しましょう。 - 声のトーン
少し高めのトーンで、ハキハキと聞き取りやすい声で話すことが重要です。自信がないように聞こえるボソボソ声は避けましょう。 - お辞儀
挨拶の最初と最後に、背筋を伸ばして丁寧にお辞儀をします。角度は30度くらいが一般的です。
挨拶の注意点とNG例

良かれと思って話した内容が、かえってマイナスの印象を与えてしまうこともあります。ここでは、挨拶で避けるべきNG例をご紹介します。
避けるべきNGな話題と表現
- 過度な自虐ネタ
「何もできませんが…」といった謙遜のしすぎは、自信がなく頼りない印象を与えます。 - 専門用語の多用
前職の専門用語を多用すると、「空気が読めない人」だと思われる可能性があります。 - 長すぎる自己紹介
趣味やプライベートの話が長すぎると、自己顕示欲が強いと思われかねません。 - ウケを狙った発言
無理に笑いを取ろうとすると、スベってしまい気まずい雰囲気になるリスクがあります。
マスク着用時の話し方と表情の作り方
マスクをしていると表情が伝わりにくく、声もこもりがちです。マスク着用時は、以下の点を特に意識してください。
- いつもより少し大きめの声で、はっきりと話す
- 目元で笑顔を表現する(目を少し細めるイメージ)
- 身振り手振りを少し加える
これらの工夫で、マスク越しでもあなたの明るい人柄や誠意が伝わりやすくなります。
自慢話や前職のネガティブな話は厳禁
「前職ではこんなにすごい実績を上げた」「前の会社は〇〇がダメだった」といった内容は絶対に避けましょう。
自慢話は「扱いにくい人」、前職の悪口は「不満ばかり言う人」というネガティブなレッテルを貼られてしまいます。新しい職場では、過去の実績よりも未来への意欲を示すことが大切です。

転職初日の準備と持ち物リスト

初日を安心して迎えるために、事前の準備は万全にしておきましょう。服装や持ち物で慌てないよう、チェックリストを活用してください。
服装の選び方とオフィスカジュアル
服装は、職場の雰囲気に合わせることが基本です。
- スーツが無難
もし服装の指定がなく迷った場合は、清潔感のあるスーツ(またはジャケット着用)を選んでおけば間違いありません。 - オフィスカジュアルの場合
「オフィスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、きちんと感のある服装」のことです。襟付きのシャツやブラウスに、きれいめのパンツやスカートを合わせるのが基本です。Tシャツやデニム、スニーカーなどは避けましょう。 - 事前に確認するのがベスト
可能であれば、採用担当者に「初日の服装について、皆様はどのような格好で出社されていますか?」と確認しておくのが最も確実です。
必須の持ち物とあると便利なアイテム
会社から指示された書類の他に、以下のアイテムを準備しておくと安心です。
必須の持ち物
- 会社から指示された書類
雇用契約書、年金手帳、扶養控除申告書、身元保証書など。忘れると手続きが滞るため、前日までに必ず確認しましょう。 - 筆記用具・メモ帳(ノート)
初日は覚えることがたくさんあります。すぐにメモを取れるよう、必ず持参しましょう。 - 印鑑
書類への捺印で必要になる場合があります。シャチハタ不可の場合もあるため、朱肉を使うタイプのものを用意しておくと安心です。 - 身分証明書
ビルの入館証発行などで必要になることがあります。
あると便利なアイテム
- クリアファイル
配布された書類をきれいに保管するために役立ちます。 - モバイルバッテリー
慣れない通勤でスマートフォンの充電が減ってしまう場合に備えておくと安心です。 - 折りたたみ傘
急な雨に対応できます。 - ハンカチ・ティッシュ
社会人としての基本マナーです。
始業時間・昼食事情の事前確認
- 始業時間
初日は始業時間の15~20分前には到着できるよう、余裕を持って家を出ましょう。通勤ルートや所要時間は事前に調べておくことが必須です。 - 昼食
社員食堂の有無、周辺の飲食店、お弁当を持参している人が多いかなど、昼食事情を事前に確認しておくと、当日のランチタイムに慌てずに済みます。
新しい職場での不安・緊張の解消法

「新しい仕事についていけるだろうか」「人間関係はうまくやれるだろうか」といった不安は、転職者なら誰でも感じるものです。ここでは、その不安や緊張を和らげるための心構えと行動をご紹介します。
早く職場に馴染むための心構え
- 完璧を目指さない
「最初はできなくて当たり前」と割り切りましょう。最初から100%を目指すと、自分を追い詰めてしまいます。 - 自分から挨拶をする
朝の「おはようございます」、退勤時の「お疲れ様でした」など、自分から積極的に挨拶することで、顔と名前を覚えてもらいやすくなります。 - 教えてもらう姿勢を大切にする
分からないことを素直に質問できる人は、周囲から可愛がられ、成長も早いです。
先輩・同僚との円滑なコミュニケーション術
- 人の顔と名前を早く覚える
座席表をもらったり、メモを取ったりして、できるだけ早く周囲の人の顔と名前を一致させましょう。名前で呼ばれると、相手は嬉しいものです。 - ランチや飲みに誘われたら参加する
業務外のコミュニケーションは、相手の意外な一面を知り、距離を縮める絶好の機会です。最初のうちは積極的に参加することをおすすめします。 - 「ありがとう」をこまめに伝える
些細なことでも、何かを教えてもらったり、手伝ってもらったりしたら、必ず「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。
仕事についていけない不安への対処法
新しい環境で「仕事についていけるか不安」と感じるのは自然なことです。
- メモを徹底的に取る
教わったことは、後から見返せるように必ずメモを取りましょう。同じことを何度も聞かずに済み、仕事の覚えも早くなります。 - 分からないことは放置しない
分からないことをそのままにしておくのが一番危険です。タイミングを見計らって、「お時間よろしいでしょうか?」と声をかけ、質問する習慣をつけましょう。 - 小さな成功体験を積み重ねる
まずは「今日教わった〇〇を一人でやってみる」など、小さな目標を立ててクリアしていきましょう。小さな成功が自信につながります。
新しい職場の初日に関するQ&A

最後に、転職初日に関してよくある質問にお答えします。
挨拶の最適なタイミングはいつか?
上司や教育担当者の指示に従うのが基本です。一般的には、朝礼や部署のミーティングの冒頭で挨拶の時間を設けてもらえることが多いです。自分から「いつ挨拶すればよろしいでしょうか?」と切り出すのではなく、指示を待つのがマナーです。
お菓子などの手土産は必要か?
基本的には不要です。会社によっては慣例として禁止している場合もあります。もし持っていく場合は、以下のような配慮が必要です。
- 個包装で分けやすいもの
- 日持ちするもの
- 音や匂いが強くないもの
渡すタイミングは、休憩時間などに配属部署の上司に「皆様でどうぞ」と渡すのがスマートです。
自己紹介で趣味の話はして良いか?
はい、しても大丈夫です。ただし、長々と話すのは避けましょう。「休日はよく映画を観ています」「最近、〇〇(スポーツなど)を始めました」のように、一言添える程度が好印象です。共通の趣味が見つかれば、コミュニケーションのきっかけになります。ただし、ギャンブルや宗教など、個人的すぎる話題は避けるのが無難です。
まとめ

新しい職場での初日は、誰にとっても緊張する一日です。しかし、しっかり準備をして臨めば、不安は自信に変わります。
初日の挨拶で最も大切なのは、「簡潔・謙虚・前向き」の3つのキーワードです。この記事で紹介した例文やポイントを参考に、あなたらしい言葉で誠意を伝えれば、きっと良い第一印象を与えることができるでしょう。
新しい環境に飛び込むのは勇気がいることですが、それはあなたが成長しようとしている証拠です。この記事が、あなたの素晴らしいスタートを後押しできれば幸いです。自信を持って、新しい一歩を踏み出してください。
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